四十九日の法要が済むと、次に行われる大きな法要として「百箇日法要」があります。現在では四十九日のあとは、一周忌法要をされることがほとんどで、百箇日法要は省略されるケースが増えています。 四十九日までとは異なり、故人の好きだったお花やお菓子をお供えすることも可能です。ここでは百箇日でのマナー、服装などの注意すべき点についてご紹介します。
百箇日法要のマナー
百箇日法要の服装は?
法要の服装の原則は喪服です。家族だけで法要を営む場合もできるだけ喪服を着用することをお勧めします。法要は日常の行事ではありません。百箇日法要だから、多少ラフな格好でもよいという考えは感心しません。故人の供養の場であることを心得、できるだけきちんとした格好をすべきだと考えます。
喪主・施主の服装
服装は男女とも喪服が一般的です。ただし、正喪服とされるモーニングや紋付き袴、 黒紋付などの着物を用意する必要はありません。男性の場合は、黒の礼服(スーツ)に弔事用の黒いネクタイなど、女性の場合は、 黒無地ワンピース・ツーピース・アンサンブルなどの喪服など略式の喪服で問題ないようです。
親族の服装
男女とも略礼服でよいとされています。女性の場合は、喪服か略礼服を着用します。略礼服とは、黒に限らない紺やグレーなどの地味な色味の喪服のことです。
参列客の服装
略礼喪服か地味な平服を着用します。一般の参列者の場合には、遺族の方より服装の各を下げるのがマナーとされているので、地味な平服でよいとされています。
百日法要に親族として招かれた場合、略式の喪服を着用します。参列者が施主よりも上の喪服を着てはマナーに反しますから、正喪服は着るべきではありません。知人として招かれた場合、やはり略式の喪服か、ダークスーツなどの地味な平服を着用します。
百箇日法要の香典の相場
百箇日法要でも参列する際は香典が必要です。すでに四十九日法要は済んでいますから、表書きは御霊前ではなく、「御仏前」になります。
持参する香典は10,000円から15,000円が相場と言われます。
遺族側は香典やお供えに対するお返しをあらかじめ選んでおきます。お返しの品は他の法事と同じように、すぐに消費することができるお茶や海苔、お菓子などを、日用品ならタオルなどが一般的です。